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2021.12.22
正月三が日
ちょっと昔話を。
もう20年近く前の話にはなるが、私がカナダで暮らしていた頃の話。
12月24日、クリスマスイブには、多くの店が早めにお店を閉めていました。そして、家族が一堂に会し、翌日のクリスマスツリー飾りつけや料理の準備などにとりかかります。25日クリスマスは、ほとんどのお店は休業となり、公共交通機関もストップ又は日曜スケジュールで運行。多くの家庭では家族皆が集まり、お酒や食事(七面鳥の丸焼きやマッシュポテトなど)を楽しみ、プレゼントをワクワクしながら開け、ゆったりノンビリとした貴重な時間を過ごします。そして、26日のボクシングデーは、一年で大きなバーゲンセールとなり、家族みんなでお店へと繰り出します。
この流れからもイメージ出来る通り、カナダのクリスマス時期は、昔の日本の正月三が日に近いですね。
正月三が日とは、元日から3日まで、新年を祝うために設けられた祝日。昔は、ほぼ全てのお店は休みのため、大晦日になると沢山の食材や日用品を購入しに、皆で出かけたものである。いつぞやから、その概念が変わり、消費者の利便性を追求する事と引き換えに、貴重な時間を人々は失ってしまったような気がします。
近年この期間内を休業にする大型スーパーが増えてきていますね。コロナ禍という理由もあったでしょうが、従業員とその家族を優先し原点回帰する企業を応援したいですね!
脱炭素社会の実現に向けて、まずは大晦日と元旦を国民一斉休日としてみてはどうだろうか。日本国内の企業活動で消費される電力2日間分を減らすことで、どれだけ脱炭素に貢献できるのか、ぜひ調査してもらいたいものです。
不便だからこそ、人は思考停止にならず、「考える」というアクションを続ける。また、不便を知るからこそ、日々私たちの便利な生活を支える方々に感謝をする良い機会となる。
We wish you a merry Christmas!